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2007/08/17

にゃおたは示唆がほしいな(BlogPet)

にゃおたは示唆がほしいな。
あびちょもほしいかな?

*このエントリは、ブログペットの「にゃおた」が書きました。

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2007/08/10

閑話休題

硬い話が続いてるので、ちょっと息抜きなんぞ(^^;)

先日の日曜日。アッコさんとPassoを誘って、今年名古屋にリニューアルオープンしたコパンドッグメディネスのプールに行ってきました。そりゃあもう、噂に違わぬセレブな施設で(^^;) お高かったですが、犬たちは大喜び(^.^)

Copin1

私たちは純粋にレクリエーションとして利用しましたが、障害を持った犬たちの為のリハビリ施設として、整形外科専門医の指導の下で、きちんと勉強されたインストラクターさんが犬たちのリハビリも行っています。

Copin2

川も良いのですが、水温が管理されているので、犬たちがブルブル震えることがありません。もう少し近くて、もう少しお安かったら、会員になってもいいかな?と思う施設でした(笑)

Copin3_2

水中での犬たちの足の様子も見られます(^.^)

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2007/08/07

PRA補足

CEAについて書く前に、PRAについて少し補足を。

全盲に至るGPRA(Generalised Progressive Retinal Atrophy)ですが、CERF(The Canine Eye Registration Foundation:US)http://www.vmdb.org/cerf.htmlのアイチェックにおいては、何頭かのボーダーコリーが「発症」あるいは「その疑いがある」とされているようです。

しかし、それらの個体についてコーネル大のDr. Acland氏は、彼が実際に診察、または診ることができなくても、検査データを見ることができたすべてのボーダーコリーについて、真のPRAの特徴をもつ病変を生じた」犬は1頭だったと、述べています。さらに「この犬と同様な病変が同様な年齢に生じた1ー2匹の犬についての報告がある」と。

残りの個体については、「一つの例外を除いて、PRAとは一致しない病変を有していた。」と述べていらっしゃいます。そして、当然ながらこの個体数、データ数では、この病気がボーダーコリーという犬種の中に「遺伝性」として存在するとは証明できないとも述べておられます。

さらに付け加えますと、1991から1995年までのCERFの統計によると、ボーダーコリーでPRAと診断されたすべての症例はオスであり、PRAを疑われた症例も圧倒的にオスが多かったことから、ボーダーコリーのPRAはX伴性か、あるいは性が限定された疾患のいずれかであると示唆されています。ですが、この点もまた確証にはいたっていません。(*:文中のPRAとはGPRAです)
http://www.sheepdog.com/genetics/eyes.html

ただ、これは1995年頃の話ですから、現在は状況が変わっているかもしれません。しかし、USの各ボーダーコリークラブは、現在もDr. Acland氏の論文をよりどころとしているようです。
http://www.americanbordercollie.org/
http://www.bordercolliesociety.com/index.html

私がこのDr. Acland氏の論文を重要に捉えているのは、この論文では一般論としてのPRAやCEAに加えて、それぞれの疾患について、「ボーダーコリーではどうなのか?」が詳細に述べられていることです。

さて、一方CPRA:中心性進行性網膜萎縮(Central Progressive Retinal Atrophy)についてですが、私の手元にあるBVA/KC/ISDS Eye Scheme パンフレットには「Significantly, the incidence of central progressive retinal atrophy in ISDS registered dogs tested under the Eye Scheme has fallen from 14 per cent to less than 0.25 per cent over a period of 20 years」と書かれています。

素晴らしいサクセスストーリーですよね。20年間地道にアイテストを続けることで、14%もの発症があった疾患を0.25%以下にまで減少させたのです。近年のISDS発行のスタッドブックを見ると、さらに発症率は下がっているように思います。

これは、ISDSが繁殖時の両親犬、および生まれた子犬のアイチェックの義務化(例外あり)に加えて、ナショナルトライアル(毎年、今頃行われるイングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランドの各チャンピオンを決めるメジャーなトライアルで、各国とも、ローカルトライアルにてqualifyした、ハンドラーと犬たちが集うbig trial。通常各ナショナルとも150頭ほどのエントリーがある)を走る全ての犬たちに、トライアルに出場する限り、毎年のアイチェックを義務づけてきた結果です。ナショナルを走るような犬たちは、自ずと繁殖の現場でも多用されます。これらの犬たちが毎年検査を受けることの意義はとても大きいのです。

そうですね、日本の現状で分かり易く例えれば、「今後繁殖の現場で多用されそうな、アジリティの2度、3度を走っているようなボーダーたち。ショー、オビディエンスのチャンピオン、各ディスク団体のファイナル出場権を得たボーダーたち、彼らの全てがアイチェックを受けているような状態」とでもいいましょうか。

私は前回の記事で「あまり心配する必要はない」と書きましたが、現在の日本のボーダーコリーの遺伝子プールを思うとき、特にワーキングラインではその遺伝子プールはとても狭く、もし最初に導入されたラインにキャリアが存在していたとしたら、世代が2代、3代と進展した今、楽観できないことかもしれません。 (すでに、他の遺伝性疾患、CEAやCHDでは、この心配が現実のものとなりつつあるようです)

前回の記事でも書きましたが、「オーナーが気づいていないかもしれない」ということが、視力が残ることが多いCPRAの場合には考えられるからです。今の若い犬たちが、8歳、9歳と年を重ねてきた時に、問題が出てくるのかもしれません。与える食事に適切な量のビタミンEが含まれていたとしても、それを機能的に利用できない体質の犬がいるのだとしたら?

ですから、繁殖をする犬以外でも、定期的なアイチェックは意義のあることだと思います。

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2007/08/01

CEAとPRA その2

2つのPRA part2

Bva_eye_sh

CPRA(病気の概要:参照 BVA/KC/ISDS Eye Scheme パンフレット)
中心性進行性網膜萎縮(Central Progressive Retinal Atrophy)網膜色素上皮ジストロフィー(R-PED: Retinal Pigment Epithelial Dystrophy)とも言われる。

主に網膜色素上皮が冒される病気で、網膜色素上皮細胞が機能不全となり、光受容体での脂質代謝を正常に行えなくなることで引き起こされます。光受容体が網膜の中央部分に集中しているために、中央部分が見えにくくなります。

BVA Eye Scheme においては、下記犬種が(発症がみられるとして)認定されています。
ボーダーコリー、ブリアード、ラフコリー、スムースコリー、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、シェルティ、コッカースパニエル(英)、スプリンガー、コーギー・カーディガン

12ヶ月齢頃から兆候を示しますが、通常は18ヶ月齢ほどで診断されます。早期における網膜電図(ERG)による記録では、異常は認められない。ワーキングドッグのオーナーでは、犬が明るい光の下では、作業がうまく行えないことで気づくことがあります。病気が深刻に進行するまでは、薄暗がりの環境下でなら仕事が行えるかもしれません。影響を受ける犬は中央の視覚障害を示すかもしれませんが、全盲にいたることは稀です。

と、まあ、こんな病気なのですが、前回の記事のDr. Acland氏はその論文で、興味深いことを述べています。曰く

・1970年代中ー後期において、オーストラリアとアメリカで、CPRAが完全に消失した。
・現在(1995年ごろ)、アメリカで繁殖された犬についてはCPRAは極めて稀である。
・Dr. Ron Riisが極度のビタミンE欠乏によってCPRAのような症状になることを証明。
・最近になって、1970年代のオーストラリアやアメリカと同じように、イギリスやヨーロッパでもCPRAは消えつつある。

これらの点をふまえ、Acland氏は「餌を家庭で作っていたものから市販のドッグフードに変えたのがオーストラリアやアメリカでは1970年代であり、ヨーロッパではもっと最近なので、そのこと(つまり市販のドッグフードに変えたこと)に関係すると結論せざるを得ない」と語っておられます。

また、BVAのアイパネリストの1人Bedford教授の研究では、「色素上皮細胞が正常に機能するためにはビタミンEが必要だが、この病気が、肝機能障害(liver deficiency )によりビタミンEの構成要素が網膜に運ばれなくなる結果生じるものである」とされています。

つまり、平たく言えば、CPRAはある種の栄養障害によって起こるもののようです。

では、その発生のメカニズムにどの程度「遺伝」がかかわっているのか?またその遺伝形式は?と調べてみましたが、力不足でよくわかりませんでした。Dr. Acland氏も、「全ての犬種において遺伝性であることは完全には証明されていない。」と述べています。ドッグフードへの移行で劇的に症例が減ったことから、欧米の眼科医たちは、CPRAは単に遺伝的なものではなく、ビタミンE代謝のような多くの環境要因があると考えているようです。

ということは、、ですね、、、CPRAを発症した犬のオーナーは、繁殖者側からの言い分として「あなたの育て方が悪かったからだ」という理屈が通る余地があるといことを、CPRAに関しては認識しておかなければならないかもしれません。

ですが、ここでも「遺伝性ではない」という証拠もまた「存在しない」のです。代謝異常を引き起こす「遺伝的素因」があることも十分考えられます。BVAのパンフレットは、「病気の継承は複雑で、環境要因(例えば、質の貧しい食事)は形質発現に影響を及ぼすかもしれません。しかし、詳しい情報が利用可能になるまで、影響を受ける犬と彼らの親類から繁殖しないように」とアドバイスしています。

これにより、ISDSではCPRAを発症した犬の子犬は登録できませんし、その両親犬の犬名や登録番号も毎年発行されるスタッドブックや、会報(最近は載ってないようですが^^;)にて公開されます。これは「遺伝的なものが疑われているからの措置である。」と考えるのが妥当でしょう。

これはあくまで私の私見、推測ですが、もしCPRAを発症した犬に遺伝的に不具合があるとしたら、「それは内科的なものであり、ある種の栄養不足により、何らかの代謝異常を引き起こす遺伝的素因があるかもしれない」と考えています。

CPRAはUSでは、ほとんど消滅したようですが、実はISDSの登録犬では、毎年ポツポツ見られるようです。2005年と2006年のスタッドブックはまだ見ていないのですが、2002~2004年のものでは、毎年1、2頭の発症犬が公開されています。

これは、、、あまり思いたくないことなのですが、かの国のワーキングドッグたちは、ペットではないので、中にはあまり良いとは言えない環境で暮らしている犬もいることは事実です。そういった犬たちの栄養状況がこの結果に現れているのかもしれません。推測ですが(T_T)  そう思ってみると、以前、都下 ザ・ボーダーコリークラブのHPで読んだ、KC(英国ケネルクラブ)傘下の単犬種クラブである、the Border Collie Club of Great Britainの重鎮、ダグラス・コリアー氏の弁。「2003年、ISDSの方法で検査した犬にCPRAが見られた。私の知る限りではイギリスのショードッグにはまだCPRAは見られない。」は、彼の皮肉なのかもしれないなぁ~と今頃気づいたりして(^^;)

さて、日本ではどうか? 私はそれほど心配することはないと思っています。現在の日本のフードの質が、ビタミンE不足を起こすほど粗悪なものではないと思いますし、近頃の家庭での手作り食といえば、色々と勉強して作っている方が多いですしね。ただ、未だに「ご飯とお肉だけ」みたいな食事がないわけではないので(^^;)、そういう場合は、発症の傾向がある上記の犬種では危険かもしれません。しかも、CPRAは視力が残る場合が多く、二次的な白内障等も起こさないことが多いようなので、発症していても気づかないオーナーがいるかもしれません。

不幸にも発症した場合でもCPRAであるなら、視力が残る可能性は低くなく、ビタミンEを補うことで、進行を遅らせることができるかもしれません。コンタクトレンズで有名なMeniconから出ている動物用の栄養補助食品(メニわんEye)などは、効果が期待できるかもしれません。

問題は、GPRAやCPRAと診間違いやすい、その他の病気と混同しないことではないかと思います。以前イギリスから日本に輸入されたワーキングラインのボーダーが、「寄生虫による創痕」により視力が低下していると聞いたことがあります。これはしばしば、GPRAと区別しずらいとされる、多発病巣性後天性網膜炎(FMAR)の1種であり、こういった点を厳密に診られる先生がいるかどうか?が一番問題だったりするかもしれません。

さて、このながぁ~い乱文を最後まで読んでくださった方。お疲れ様でした。ですが、まだ続きます(^^;) 次回はCEA(コリーアイアノマリー)についてです。

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